2009年8月25日火曜日

不況で地価が下がれば道路の拡張が進む!

東京に帰ってきて、外苑出口から外苑東通りへ入ると、信濃町から四谷三丁目の間がすっきりしているのに気がついた。あそこでこの10年、一軒だけで頑張ってきたお茶屋(緑茶を売る店)が遂に立ち退き、道路拡張工事が始まっているのだ。東京の地価公示価格の下落が原因か。

どういう関係があるかというと、道路拡張のための用地買収価格は公示価格を基準にして決められる。公示価格が毎年上がっていると地権者としては売らずに待った方が得なので用地買収に応じない。逆に公示価格が下がり出すとみんな慌てて土地収用に応じる。昨年からの世界不況でこの地主も粘っても得しないと判断したのだろう。いいことである。

周りには街路樹にサルスベリが植えられている。サルスベリの街路樹とは東京では見かけないが、紅い花がとてもきれいで熱帯化した東京によく似合う。

ところでうちのサルスベリだが、周りの木が伸びすぎて日当たりが悪くなり近年花を着けなかったものだが今年は少しだけだが花を着けた。伸びすぎたヒメリンゴに褐色葉枯病が発生して透き透きになったからサルスベリにも日が当たるようになったのだ。

外苑東通りも世界大不況も、サルスベリも褐色葉枯病も、みんな「人間万事塞翁が馬」なのである。

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